ガーデン計画の準備
ガーデン計画の準備OKですか?
庭を作りたい、住宅の外溝を整えたい、自分流のガーデニングをしてみたい!と思っても、どこから準備を進めていけばいいのかよくわからないという場合もあります。
ご自身で時間をかけてすべての作業を行う、あるには庭造りの専門家にすべて任せる、大枠の施工はお願いして、その後花や植物などはご自身が楽しみながら作業を行いたいなど、予算や時間の制約など、色々のケースがあると思いますが、どんな場合でも、事前に庭作りのプランをご自身で段階的に考えてみるとよいでしょう。
ここではそんな庭造り計画のときに考えておくと後々役に立つ情報を参考までにご紹介します。
1.庭に必要なものって何?
庭づくりを考えるとき、どうしてもイメージが先行してしまいそうですが、その前に実は考えたほうがよい事があるのです。
それは、庭に必要なものは何か?という事です。たとえば、駐車スペースは必要か、自転車置き場やバックヤードはどうしよう?階段よりはスロープがいいかしら・・・。そのような生活の便を最初に考えてみましょう。その上で、庭でどんな事をしたいかを考えるとよいでしょう。
気持ちが落ち着く癒しの空間がほしい、花に囲まれた色鮮やかな庭がほしい、春には小鳥のさえずりが聴けるような庭にしたい、子供を遊ばせたい、あまり手間がかからないようにしたいなどを考えます。そこから、自然と自分の作りたい庭が見えてきます。思いついたものは書き出してみましょう。
2.庭に使える敷地を調べてみよう
手書きで十分ですので、方眼紙などを用意して、敷地と建物、道路や隣地などを書いてみましょう。大雑把なものでも、プランが立てやすくなります。建物の工事の際の図面などがあれば、更にわかりやすくなるでしょう。
また、事前に水道やガス管が埋まっているところや土地の高低や排水口などがわかれば、工事が具体化してきたときに役に立ちます。
紙に図を交えながら書き出すことで、自宅の敷地内だけでなく、道路や隣地の様子なども視野に入りやすくなります。たとえば、人通りの多い道に面しているお宅なら、視線をさえぎる目隠しでプライバシーを保てるようにすることも必要になるでしょう。道路から少し高くなっている敷地であれば、緑で覆ったり、枕木などを活用すると、外から見たときにやわらかい印象になります。
コーディネーターへのご相談はこの段階からでも大丈夫です。敷地などの条件を調べ、お客様の希望をプランニングに組み込んだ設計案を一緒に考えながら進めていきます。
3.具体的なイメージを持とう
庭作りを考えるとき、一般的にここから入る人も多いと思いますが、漠然としたものよりは、やはりしっかりした完成形のイメージを持つことが大事です。
知人や友人のお庭、庭を眺めて食事ができるレストランなど、折に触れていろいろな庭を見ることも参考になります。また雑誌の写真やイラスト、住宅展示場なども、最近は外周りにも力を入れているものもありますので、参考になるかもしれません。
イメージの方向性がある程度決まったら、それらの資料を集めます。
そして、実際のご相談のときは、自分で撮った写真やイメージイラスト、参考にした雑誌などを用意して、ご相談されるとよいでしょう。
実際の例を示して、こういう感じで、と話した方がプランナーやコーディネーターにも伝わりやすく、 話し合いがスムーズに進みます。
4.導線とゾーンについても考えてみる
庭は眺めるだけのものでなく、そこには人の動きが多少なりと加わります。使い勝手の良い庭を造る上で、そこに人の導線やそれぞれの場所の役割などを考えることも大事な事です。
たとえば、見せたいもの、隠したいものを考えてみます。
勝手口や洗濯を干すスペースは便利だけど少し見えないように、木々や目隠しになる配置をしたいなど、大雑把なかたちが見えてくると思います。
また、庭を作るとき、1つの方向からだけでなく、色々の角度からの目線をチェックしてみることも大切です。
アプローチから見る、リビングから見る、デッキや庭に出て見る、道路からの視線などを想定して視線を集めるポイントを作ると、まとまりのある庭になります。
また、事前に作った見取り図に、必要なもの、欲しいものを順に配置してみるとよいでしょう。
樹木や花壇、庭石、ベンチや鉢などのガーデンアイテムを配置することで、人の動きが見えてきます。たとえば、家庭菜園や花壇までは水やりのホースを引く事も考えたいなど、思いつく動きは線で引いてみるとよいと思います。
5.風土や気候にあう植物や土
よく雑誌などで紹介されている植物が素晴らしく見えて、ネット通販やホームセンターで探して植えたりしますが、残念ながら新潟の気候風土に合わないものはお勧めできません。
管理をしても直ぐに枯れてしまったり、枯れないまでも、元気なくやっと生きている、という感じでは、あまりきれいなものではありません。
植物は生き物です。その場所で、元気に生きられる、という事が一番!植栽で迷ったらご相談下さい。古くから新潟に生えている植物だけでも個性的な庭をご提案できますし、新品種や周りにあまりない植物を使いたい、というご要望にも対応できるよう心がけています。
草花や小さい木であれば、寒さに弱いものでも、冬は鉢上げして屋内に移したり、藁やビニールで囲って冬越しさせる、といった工夫で活用できるものもあります。
また、水はけと土の状態は、日当たりと並んで、植物にとってはとても重要なものです。
造成された宅地の場合、たいていは植栽のことなど配慮されておりません。植栽に向かない粘土のような土が使われていたり、庭のスペースにもそのままの土が入っており、その上に山砂や黒土を薄くかぶせている場合がほとんどです。植栽のための水はけなどが考慮されているケースも少ないです。
このような場合、植栽をしようと思うスペースには土の入れ替えや土壌改良なども必要となるでしょう。
6.予算を立てよう
ガーデンプランを立てる上で、大きなウェートを占める問題が費用です。
最初に、やりたい事を並べていくと、大体のお客様は、想像より大きな予算になってしまうことが多いようです。イメージどおりの庭に向けた工事を、一度に出来る事の方が難しいのが現実です。
そういった場合は、全体のプランニングはしっかりと決めておいて、予算に応じて何期かに工事を分けて進めていきましょう。
最初の段階で特に必要と思われるものから優先順位をつけていきます。
そして複数年計画で、大まかな目安に従って、出来る範囲内で進めていくのが良いと思います。それをしないと、間違った順番に工事を進めてしまい、後からやり直しが必要になったり、ムダな費用をかけてしまったり、まとまりのない庭になってしまう事が多いようです。
7.完成後のお手入れも考えよう
庭の広さに関わらず、きちんと手入れされた庭は住む人の人柄おも想像させるものです。
また手入れの行き届いた庭は、気持ちのいい温かみを感じます。
庭づくりは、工事が終われば出来上がり、というものではありません。
庭に植えた木々や植物は、根付き、年数を重ねていくごとに徐々に立派に完成していきます。ですから、プランの段階で、工事完了後、継続的にどれだけの手間とコストをかけられるか、という事を考えておく事はとても大切です。
これは、作りたい庭に配置する植栽や花壇の大きさにもかかわります。
庭はほしいが、あまり手をかけられないということなら、それを前提に、レンガや枕木敷きなど利用した雑草を抑えられる工夫も考えられる選択肢となるでしょう。
花いっぱいのきれいな庭に憧れて工事をしても、十分な手間をかけられずに荒れてしまい、一度荒れ始めると、気持ちが離れてだんだん面倒になってしまう、という事もあります。
また、周りの植木がボサボサ状態では、花苗などにお金をかけて素晴らしい花壇を作っても、何となくアンバランスで見栄えの悪い庭になってしまいます。
それから、ここ新潟では、冬の雪対策を考えない訳にはいきません。除雪のことやカーポートなど。アプローチには滑りやすい素材を使わない、急なスロープは作らないなどの配慮も必要です。砂利などもなるべく除雪によって散らないようにしたいものです。
春先には雪が融けて泥だらけになる心配もありますので、コストアップしても地盤をしっかりと作らなくてはなりません。
8.さあ、うちガーデンに相談しよう!
最後になりましたが、ガーデン計画の準備がある程度整ったら、ぜひ、うちガーデンに一声かけてみてください。ご自身ですべて行う楽しみもあると思いますが、その道のプロの目から見て、これはどうも無理がありそう?という場合もあります。
ガーデン作りに必要な材料や道具を買ってしまい、作業を始めてみたがうまくいかない・・・、キッチンガーデンならできそう!と見よう見まねで作ってみたが、実際に使ってみたら、土は流れでるし、水はけも悪く、家の周囲まで泥だらけ・・・、なんてことになったら大変です。
インターブロックを敷き詰めて、最初は平らに見えた地面が、年数を重ねでこぼこが現れて、見るも無残な状態に・・・、そんなお庭はやり直しに必要以上の費用が掛かってしまいます。
同じように見えてもプロの知識や技術が加わった庭は、そこはやはり、専門知識の差で、細かな配慮がなされています。これは完成後にその違いがわかる場合もあるのです。
1年、2年と年月を重ねて美しく成長するお庭、うちガーデンはそんな、長く愛せる庭づくりをご提案します。
ナチュラルガーデンをご希望のお客様で、ガーデンスペースがあまり広くない場合や、ちょっとした植え込み部分をご自身の気に入ったようにアレンジしたい!ボーダーガーデンの植え込みアドバイスをガーデナーから受けたい!バラの誘引だけ、してもらいたい! ガーデンアドバイスをしてほしい、など大掛かりな工事を伴わない出張ガーデンサポートも行っております。お気軽にお問合せください。 お庭づくり出張サポートメニュー
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いずれのタイプも庭を作られる方の好みはもとより、庭のスペースや住まいとのバランス、お手入れをかけられる度合いなども考えて計画を立てられるとよいでしょう。